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2021.09.21 働くこととは

人が育つとは

人が育つとは、専門性、自分らしさ、自立性がそれぞれ育ち、自分で判断し行動できる範囲が広がることである。
チームを作った目的と人の育成が同時に達成できれば、リーダー自身も成長する。

1.人が育つというということはどういうことか

チームが目標を達成しただけでは、成果は不十分である。競争に勝つためには、学習の場合と同様に、人材の育成が不可欠である。長い目で見れば、成果よりもメンバーがどれくらい成長することができたかが重要である。

人が育つには三つの力が必要だ。「育てる力」「育つ場」「育つ気持ち」である。

育てる力とは、教育プログラム、上司の指導、同僚のアドバイスなど育つのを手助けしてくれるものである。

育つ場は、仕事場で成長に役立つ経験ができることである。

育つ気持ちとは、成長したい、成長しようと思う意思で、これがなければ成長はあり得ない。

 

チームの活動がうまくいけば、人は育つのが普通だ。チームを作った理由が理解でき、自分が何をすればよいかがわかる。自分の役割だけでなくチームの活動結果に責任を感じるようであれば、人は頑張る。

2.専門性、自分らしさ、自立性の三つが必要

人が育つとは、自分で判断して行動できる範囲が広がることである。仕事では、専門性が高まるにつれ、できることが増えてくる。自分の分担だけでなく、全工程や後工程の仕事の内容がわかれば、自分は何をなすべきかが明確になってくる。

専門性を高めるには、知識の習得に継続的に努める必要があるが、その分野が「自分に合っている」「好きだ」という感覚が生まれないと努力は続かない。努力は自分らしいことであれば楽しいがそうでないと苦痛になる。

また、専門性を高めるには、学習の方法を自分で工夫をして、適応する場面を上手に選択する自立性も必要である。

 

「専門性」、「自分らしさ」、「自立性」の三つは、どれ一つが不足しても、人はうまく育つことができない。

初級レベルのうちは、専門性は習っている最中で、まず仕事を一人前にできるようになることが目標である。自分らしさを発揮する余地はない。しかし自立性の基本である自己管理は必要である。

初級レベルを越えて、専門分野の理解が深まると、自分で判断できないことも区別でき、他の人の協力をも問えたりすれば、自分の得意不得意が区別でき、自分らしさがわかるようになる。周囲の人とのの気持ちを理解し、共感できれば、周囲に与える影響も広がり、自立的に動ける範囲も広がる。

このように人が育つとは、専門性、自分らしさ、自立性がそれぞれ育ち、自分で判断し行動できる範囲が広がることである。

3.期待、努力、成長のプロセスで人は育つ

人は、少し難しい役割を果たすことを求められたときに頑張り、その結果成長する。仕事が人を育てるとは、「期待」によって人が努力し、「努力」が「成長」を生むプロセスをいう。

仕事が人を育てるのに有効なのは、結果が求められるからである。

特にチームの場合は、時間を限って特定の目的の達成が求められるので、努力をせざるを得ず、人が育つ。

プロジェクトリーダーは、メンバーがそれぞれ成長できるよう仕事を割り当てなければならない。したがって、責任が重くなり大変だが、チームを作った目的と人の育成が同時に達成できれば、リーダー自身も成長する。

 

関島康雄著 チームビルでイングの技術 

 


【コメント】

まさに実体験からの教えでしょう。自分の過去を思い起こせば、心当たりがあります。

ただし、これを原則と捉えられれば、確信をもって実行できます。

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